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Twitterの反応で物語が変わる【超体感型未来妄想小説】KINMIRAI-Q21-

Q21 超体感型未来妄想小説
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エンタメ忍者みやゆう

超人相塾代表。 顔を見ただけで相手の性格や本質がわかる『超人相学』を操るフリーランスの忍者。愛知県・名古屋を拠点に日本全国で活動中!

『KINMIRAI』はTwitterの反応で物語が変わる未来妄想小説です。

あなたならどうするか?Twitterをフォローの上妄想しながら読み進めて下さい。

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KINMIRAI-Q21-

そして、私は国民生涯選択書にチェックをした。

OVER LIFE。

人間の体のまま、寿命を生きる。

 

他のみんなも続々と国民生涯選択書にチェックを入れる。

100人の選択書を集計すると、、、

BRAIN LIFE…23人

EARTH LIFE…15人

PLANET LIFE…15人

OVER LIFE…46人

という結果になった。

 

自然と同じ選択をした人達で集まりだす。

私もOVER LIFEのグループで話を聴いていた。

 

「どうせ、俺の人生いいことなんかない。死んでも同じだ。」

「人間の寿命をテクノロジーの力で伸ばすのは非道だ!真っ当に死ぬべきだ!」

「シェルターに入ったら楽して過ごせるんだろ?どうせ死ぬんだからやっぱシェルターに入ろうかな。」

 

私が思っていた反応と違った。

「みんなが一致団結すれば、地球滅亡の期限を伸ばせると思ってたのに。滅亡させないこともできたかもしれないのに。」

「本当に地球がなくなっていいの?人類がいなくなっても、、、」

そんなことを思っているとボスの声が聞こえる。

 

 

『はい!皆様国民生涯選択書を提出して下さい。そしてBRAIN LIFEとOVER LIFEを選ばれた方は一度こちらにお集まり下さい。』

ぞろぞろと人が集まりだす。

 

『BRAIN LIFEとOVER LIFEを選択して頂いた皆様ありがとうございます!こんなことを言うのもあれですが、皆様全員がEARTH LIFEやPLANET LIFEを選ばれていたら、コストの関係で全員の脳を埋め込むロボットの準備ができなくなるところでした。』

『このままシェルター外で過ごして頂いても構いません。ただ、皆様の英断を祝して、シェルター内にVIPルームをご用意しました。』

 

すると群衆の一人がボソッと呟く。

「俺はVIPルームなんかいいからよ!毎日上質なハマキを吸わせてくれねぇか?」

『はい!VIPルームの運営費用内なら、毎日シェルター内の喫煙ルームで吸えるハマキをご用意します。』

 

融通が利くボスにみんなが提案を持ちかける。

 

「私は毎日エステに通いたい!VIPルームはいいからそんな生活できるかしら?」

『はい!大丈夫です。シェルター内にフェイシャル、オイルマッサージ、タイ古式等の様々なリラクゼーションをご用意しています。VIPルームの運営費用内なら毎日様々なリラクゼーションを楽しめますよ。』

 

「私は結婚式をあげてみたかったの!できるかしら?」

『シェルター内に結婚式場をご用意しております、安心して下さい。』

 

「私も結婚式をあげたい!でも相手がいないの。」

『シェルター内には、未婚の方で結婚をしたいという方をリスト化したマッチングアプリもご用意しております。結婚式をあげたいだけならロボット新郎もご用意しておりますのでご検討下さい。』

 

さっきまで人生は楽しくない、どうせ死んでも同じだと嘆いていた大人達が、恥ずかしげもなく夢を語り出す。

 

『皆様落ち着いて下さい。国民機械法の契約書にも書いてますが、国民機械法に賛同された国民の皆様には一律の衣、食、住、そして、一律の給与をお渡しします。シェルター内には最新鋭の様々な娯楽施設もご用意しております。』

『皆様の願いはほとんど実現できると思います!シェルターに入りたい方は選択書を提出の上、2列に並んでお進み下さい。』

シェルターの大きな扉がゆっくりと開き出すと、ほとんどの国民がシェルターに向かって歩いていく。

 

 

「みんなが一致団結すれば、地球滅亡の期限を伸ばせると思ってたのに。滅亡させないこともできたかもしれないのに。」

自分の欲望を満たすためにシェルターに入ることを簡単に決めた大人達を見て、悲しさと虚しさで私は落胆し、うつむきながら選択書を提出した。

 

『そこの女の子!シェルターに入らなくていいのか?』

ボスの言葉を無視し、来た道を戻った。

 

 

『大丈夫?』

一人の少年が声をかけてきた。ボスの声にすぐに気づいた耳のいい少年だ。

 

「うん。あなたはシェルターに行かないの?」

『そうだね。僕はBRAIN LIFEを選んだからさ!どうせ地球が滅亡したら自分の思い描いた世界で生きて行けるんでしょ?だったら滅亡するまで地球で遊びきらないとね♪』

「ふふ。変な考えの人ね。」

『君はどうなんだい?』

 

さっきまで暗い気持ちだった私は、少年に本心を語ろうとした。

『ちょっと待って、何か聴こえる!!』

「え?なに?」

『しーっ!!』

 

少年はシェルターの開いた扉から聞こえる微かな声に耳を傾ける。

 

…ナンニンカコッチニキタゾ!コレデカクリツガアガル!デレルカモシレナイ!

 

『出れるかもしれない?』

「なに?何が聞こえたの?」

『いやっ、出れるかもしれない!確率が上がるって。』

「なんで?シェルターに入ったらみんな安心じゃないの?なんで出たいと思ってるの?」

二人が会話をしていると後ろで声が聞こえた。

 

『マトリョーシカじゃよ。』

キノコ柄のコーヒーカップを持った白髪の老人が唐突に二人に言う。

 

「マトリョーシカ?」

『そうじゃ!マトリョーシカじゃ。』

「お爺さん。どういうこと?」

『ほれ!お嬢ちゃん!こっちに来てみぃ!そこの少年もじゃ!』

 

二人は恐る恐る老人に近寄る。

老人はヤバイ状態のボロボロのラジオを取り出し、喋り出した。

 

『この位置じゃ!ちょっと聞いてみっ!』

「何か話し声がする?」

『そうなんじゃ。この位置だと混線してな。シェルターの中の声が微かに聞こえるんじゃよ。耳は悪いがの、一週間わしは一歩も動かず、シェルター内の話し声を聞いていた。そしてわかったんじゃ。』

 

「何がわかったの?」

『あそこはな、マトリョーシカ。そう、階層になった、、、地獄じゃ。』

「地獄?」

『詳しいことはわしもわからん。ただな、天国は初めだけ。8階層になっていて、奥にいけば行くほど、劣悪な環境になっていくらしい。』

 

「そんな、、、だってあのボスって言われてる人、皆様の願いはほとんど実現できるって。」

『だから詳しいことはわしもわからん。わかっているのは、BRAIN LIFEとOVER LIFEを選択した者は最終的に全員シェルターに強制的に入れられる。そして何かのきっかけでどんどんシェルターの奥へと連れて行かれるということじゃ。』

「そんな、私、、、もシェルターの中に、、、」

 

少年は彼女に言った。

『楽しそうじゃないか♪』

「何を言ってるの?地獄なのよ!このお爺さんの話すことを信用してないの?」

『いや!この爺さんの言うことはきっと正しいよ。さっき混線したラジオを聴いたら、しっかりと聴こえたよ。』

「何が?」

『まぁ、それはいいじゃないか♪ちょっとお爺さんと話したいからそっちで待っててくれ。』

「え?うん。」

 

 

少年は老人に近づく。

「お爺さん。教えて下さい。」

『なんじゃ?』

「僕たちはBRAIN LIFEとOVER LIFEを選択してしまった。シェルターに入らない方法はないんですか?」

『さっきも言ったがBRAIN LIFEとOVER LIFEを選んだら全員シェルターに入れられる。』

「そうか。ダメか、、、」

 

 

『ただな!策はあるぞい。』

「お爺さん、、、どういうことですか?」

 

老人はまだ無記入の国民生涯選択書を取り出した。

『最初に集計したじゃろ?そん時わしはここにおってな。まだ記入してないんじゃよ。残念ながら一枚しかないがな。使うかい?』

「でも、お爺さんはどうするんですか?」

『わしはもうええ。楽しんだ。それにあんたがこの選択書をどうするか?託した方が楽しいじゃろ?』

 

老人は満面の笑みで生涯選択書を少年に渡す。

「お爺さん。本当にいいんですか?」

『男に二言はない。』

「ありがとうございます!」

 

少年は老人の元を離れ少女に駆け寄った。

「ねぇ?何話してたの?」

『うんと、、、そういえば、名前なんて言うの?』

「私の名前はアンナ。あなたは?」

『僕の名前はイル。よろしく。』

「イル?変な名前っ♪で何話してたの?」

 

『アンナ!EARTH LIFEとPLANET LIFEだったらどっちを選ぶ?』

「どういうこと?」

 

イルは老人にもらった無記入の国民生涯選択書をアンナに見せた。

『これで君は助かる。どっちか選ぶんだ。』

「けど。そうしたらイルが。」

『僕はいいんだ!8階層の地獄!楽しそうじゃないか♪僕は乗り切るよ!』

「いや!ダメよ!そんなこと。だって、、、」

Q アンナとイルどちらが生涯選択書を改めて提出しますか?

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